2012/02/25

宇宙の中の汚いこの惑星




苦しい

苦しい

苦しい





地球というこの汚い惑星に圧し込まれている上に、その地球の中の一つの国の一つの街の一つの建物の一つの部屋に閉じ込められ、他人の肺から排出された酸素と二酸化炭素とよくよく考えたらほぼ窒素である空気を又自分の身体の中に取り込み、それで息をしている、呼吸をしているという僕等は、死んでいるのか生きているのか解らないような眼で、広く白い板が黒で汚されていく様子を只々ぼうっと眺めて、たまに目の前で一生懸命に動く人間のその懸命さに笑い、嗚呼なんて人生はこんなにも滑稽なのだろう、こんなことをすることが命の意味なのか、そう考えれば生まれる命の軽さ、虚無さ、それならば誰かに捧げてしまってもいいでしょ、全体重をかけてその相手に委ねて、息をするかどうかでさえ任せて、それでも僕は「生きている」といえるかどうかはわからないけれど、いざ死を手にする場面に至れば、恐怖に震え、意味もなく涙が流れ、命に縋る、貴方に縋る、縋って縋ってその重さのせいで貴方が私を捨てたら、綺麗にこの身体と脳と心臓を諦めて、苦しいこの部屋、この建物、この街、この国、この地球から出ていける。




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