繁華街で女装している人間とすれ違った。その瞬間、その瞬間、胸が高鳴った。ドキドキした。それは決してしてはいけないことをしている人を見た後ろめたさではない。頭の中でナンバーガールが流れるようなそれ。押し倒して綺麗に着飾ったそれをぐちゃぐちゃにして、願望とは別に動く肉欲を引きずり出してやりたい。お前のなりたい女がこれだと分からせたい。そう思ったのだ。
男性は面倒臭い。自尊感情が保たれないと、つまり自信がないと人を好きになることすらできない。その一方で、金なり家なり学なり名誉なりがあるとすぐに調子に乗る。そうやって生きてきた。そういう後ろ盾がないと死んでしまう生き物。
自分が何者なのか。男なのか女なのか。分からないし決めたくもないのに、決めた先にだけある未来。停滞していると何からも置いていかれる。「未来なんて要らないじゃないか」と私が言う。「今ある幸せを掴んでいれば」と私が言う。進歩も進化も成長も、禍々しい吐き気の中にある。悪臭を乗り越えて輝かしい未来を手に入れよう!それこそが人間だ。
2016/12/18
2016/11/13
2016.11.13
風邪をひいた。久しぶりだった。とはいえ、病院には行かないので本当に風邪かはわからない。風邪には直接的な薬はないと知ってから、病院には行かなくなった。代わりに家に常備しているのは解熱剤とビタミン剤。あとはサラダ。これで安心。
風邪をひいたから、半年ぶりに湯船に浸かる。次はまた半年後。そんな気がする。
これから一ヶ月、とても忙しくなる。去年の自分はどうやって乗り越えてたのか、わからない。これが終われば、私は此処を出る準備をする。何があっても絶対。そうしなくてはいけない。
自分が今までに憧れたことのある人はみな男性だった。だからといって男性になりたいんじゃない。憧れの対象であり、輝いていると感じたことがあるのが、男女のたった二択のうち男性だったというだけ。これにどんな意味があるのか、夢占いでわかるのならば、まずは夢を見なくてはいけない。その時点で頓挫。
ある映画を観るために、いくつかの映画を観て準備している。
どれもカルト映画で、怠いけれど観ている。風邪をひいて学校を休んだら、だいたいNHK教育を観るようなもの。私のための教育。
ある時、鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』が好きという人と、『恋空』が好きだという人と、どちらが好ましいか考えたことがある。すくなくとも、『恋空』と答えるのは普段あんまり映画を観ない人か、俳優のファン。じゃあ前者は、考えるだけで面倒だった。そして2016年、『ツィゴイネルワイゼン』と『溺れるナイフ』だったらどちらが好ましいだろう。ごめんわからない。
あと、一ヶ月。どうやって生きるのか。
登録:
投稿 (Atom)