2011/06/27

しゅわん、しゅわん

自分のことで一生懸命になることもなかったし、なられることもなかった。だれがこの私を必要とし、全身全霊かけてぶつかってくれるのか。わからないことばかりだから頭が重い。重い頭は転がって蹴飛ばされる。ころころころころひたすら転がる。そのうち中身がなくなってただの入れ物になる。頭の人形、思考の放棄。

斜めの空間

2011/06/26

眠気と私

すべてを壊されたい。
安全で平和な世界を、
単純で無意味な私を。

2011/06/22

凝り固まった脳内

直接手で掴んでぐちゃぐちゃにしたい。
それでばらばらに崩れてしまったらそれで終わり。
そういうこと。

意志

「意志」ってなんなんだろう。
どうして軽視するんだろう。
すぐ取り消したり謝ったり。
ある人は「揉め事が面倒だから。」という。
どうして口論を嫌うんだろう。
「口論の時間は無駄だから。」
どうして無駄なんだろう。
それはきっとその口論が意志のない言葉から始まっているから。
放棄しないとその無意味だった言葉の責任を取らなくてはいけなくなるから。
それならどうして意見するの。
どうして私を傷つけるの。

火星人との会話

「恋愛は一部であって全部じゃないわ。」
「恋愛ってなんなの?って言ってた頃とは変わったね。なんていうか余裕だね。」
「人は成長しなきゃならないの!」
「あーそう。」
「成長してる?」
「そういうのいいよ。絡んでごめん。成長とか考えないように生きてるから。そっとしておいて。」
「サークルの幹事長になってみるのもきっと成長につながるよ。」
「もう(あなたのいる)サークルには行かないから大丈夫^^」

嫌み、茶番。
反吐が出る幸せの押し売り。

2011/06/20

心が黒くなり、次第に鼓動が弱まって、自分自身の意志が飲みこまれそうになる時必死にそれを抑えつけようとする自分はいなくなった。
汚い部分を露わにし、自己融解していく姿はおぞましく醜い。
醜くて醜くて人間のものとは思えないそれは隠そうとしても隠しきれない。
吐き気とともにやってきて私を覆う。
ゴミ袋に詰めて捨てる価値もない。
でも私はそんな自分を愛してる。
おかしくなったこの世界を愛してる。

2011/06/19

彼は私の匂いがした。
私はそれが心地よくて彼から離れることができなかった。

「匂い」

古い町屋が残る川沿いの道にその古着屋はあった。
何の気なしに初めてその店に入った時、埃くさくて息が出来なかったことだけ覚えている。
彼はカウンターから私に声をかけ、声をかけられた私は彼の前に置いてあった時計に目がいった。
14:36。
古着の他にアンティーク小物が取り揃えてある店内は薄暗く、オレンジ色のランプで照らされているのみ。
敷地は全く広くないのに迷路に迷い込んだ気がした。
全ての始まりは何の変哲もなく、だらだらとスタートする。
私はそれから毎日その店に通った。
彼と私が近づくのに時間はかからなかった。
彼はお店の二階の倉庫兼事務所に寝泊まりしていて、そこは埃と煙草の匂いがして、
キスもセックスも全てそこでした。
そこでの怠惰で生ぬるい情事は私の感覚をとことん鈍らせた。
彼はいつも私の背中にキスをしてから眠りに就く。
背中に感じる彼の寝息が私の鼓動となる。
二つが溶けて混じり合い一つの生き物になる。
彼は私の匂いがした。
彼が私に語りかけることは何もない。
ただキスしてセックスするだけ。
一つになって息をするだけ。

いつものようにお店に行くと、そこには服も小物も家具も彼もなかった。
倉庫にはたった一つベッドが置かれていた。
彼は奥さんと子供とどこかに行ってしまった様子で、部屋はひっそりと寝息を立てる。
私はまだ埃と煙草の匂いがする部屋のベッドに横たわり掛けてある時計を見る。
14:36。
何も始ってはいなかった。
虚構と喪失の世界。
そこで静かに息を止めてみる。
私と同じ匂いがした。