タトゥーと煙草とアイライン
2013/10/29
嘘の国
ずっと、あの遠い星が故郷だと思っていた。だから、あの場所に戻って行くのは自然なことだと。いつの間にか、この世界に慣れてきて、昔の記憶が薄れてしまうようになって、言葉も忘れてしまったけど、それでもずっと、あの星が私の始まりだと思っていた。
それに、物心ついた時には霊魂が漂っているのも、悪意が人々の間を漂うのも全部見えていた。見たくなくても、視界に入っていた。なのに、それは世界の殆どの人の目には届かなくて、怖かった。
この世の何もかもが嘘のように思えた。
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